AGAの自毛植毛で抜け毛が増加？ショックロスの原因と対処法

AGA治療では、自分の髪の毛を薄毛が気になる箇所に移植する、自毛植毛というものが行われることがあります。

その際、既存の毛が抜ける症状を「ショックロス」と言い、およそ20%の確率で起こると言われているのです。

今回は、AGAの自毛植毛でショックロスが起こってしまう原因や、既存毛が抜けた場合の対策を紹介していきます。

AGAの自毛植毛で起こるショックロスとは

ショックロスとは、もともと生えていた毛が自毛植毛の手術後に抜けてしまう現象で、術後5人に1人が経験する可能性があります。

医学的に原因が解明されているわけではない現象ですが、一般的なものですので、そんなに心配する必要はありません。

治療をしたのに薄毛が進行してしまったと誤解をしないように、自毛植毛で起こる可能性のあるショックロスについて、よく知っておきましょう。

自毛植毛とは

自毛植毛とは、薄毛の気になる部分に、自分の頭皮の細胞組織を移植する治療のことです。

AGAの原因となるのは主に前頭部のエリアで、側頭部や後頭部の毛髪はAGAの原因である男性ホルモンの影響を受けにくい性質を持っています。

その部分の毛髪を、毛母細胞ごと薄くなった部分に移植し、髪の毛を再生させる外科手術が自毛植毛です。

自毛植毛は、生着すれば自分の髪の毛のように生え続けるのが最大のメリットでしょう。

人工毛と比べてより自然な仕上がりで、定期的なメンテナンスも必要ありません。

人工植毛の手術と比べると、拒否反応などのリスクも少なく、安全な治療法です。

ショックロスの原因

ショックロスがなぜ起きるのか、はっきりしたことはわかっていません。

手術箇所の組織の炎症や、局所麻酔が原因ではないかと推測されています。

炎症や麻酔の影響で発毛サイクルが乱れ、一時的に抜け毛の量が増加するためでしょう。

ショックロスと抜け毛の違い

抜け毛というのは一般的に、頭頂部や生え際の髪の毛などが薄くなっていくことを指します。

術後に一時的に抜け毛が起きるショックロスとは違うものです。

ショックロスは回復する

ショックロスは一過性のものがほとんどで、心配する必要はありません。

炎症や麻酔の影響により起きた、発毛サイクルの乱れが落ち着けば元に戻ると言われています。

正常なヘアサイクルに戻ったのに毛量が戻らない場合は、他の脱毛症の可能性もあるでしょう。

もしショックロス以外の原因があるようであれば、医師の指導のもと、適切な治療を受ける必要があります。

発生する場所

ショックロスの発生する場所は、頭頂部に多いでしょう。

施術する場所という理由と細い毛が多いためと言われています。

額のラインや生え際など、もともと髪の毛があまり生えていない部位ではほとんど見られません。

ショックロスが起きても、決して髪の毛が全部抜け落ちてしまうというわけではなく、抜ける量はもともと生えていた量の約10〜15%とされています。

発生するまでの期間

ショックロスが発生するまでの期間は、術後1～4ヶ月の場合が多いでしょう。

個人差がありますが、抜け毛が始まるのはだいたい手術から10日〜3週間ほどで、4～5ヶ月ほどで落ち着くようです。

脱落との違い

ショックロス以外に術後に起きる抜け毛にはもう一種類あり、「脱落」と言います。

ショックロスは元からある毛が抜ける現象ですが、脱落は植毛した部分がうまく馴染まず、抜け落ちてしまう現象です。

脱落してしまった部分は生え変わることはなく、この二つはまったく別のものということになります。

脱落とショックロスの見分け方

脱落とショックロスの違いを見分けるには、「術後24時間程度で起きたか」「抜け毛と一緒に出血はあるか」の二点に着目します。

脱落は術後24時間程度で起こりますが、ショックロスは術後数週間以上経ってからというのが一般的です。

また、ショックロスと違い、脱落は出血を伴うことが多いでしょう。

ショックロスの発生率

ショックロスが起こる割合としては、手術を受けた人全体の約20％に見られるようです。

とはいえ、20%という数字も確かな医学的論文が存在するというわけではなく、明らかに抜け毛の量が増えた人が20%いるということになります。

植毛手術を行った以上、多かれ少なかれ抜け毛はあるという見解の医師もいるようです。

ショックロスは女性の方が髪の毛が細いことから、男性よりも女性に多く見られます。

ショックロスが発生したときの対処法

それでは、実際にショックロスが起きてしまったときの対処法を見ていきましょう。

帽子やウィッグをかぶる

ショックロスは一過性のものであることが多いです。

そのため、髪の毛がまた生えてくるまでの間、帽子やウィッグを利用するのもいいかもしれません。

ただし、夏場は蒸れやすいので注意しましょう。

ヘアスタイルを工夫する

薄毛が気になるときは、ヘアスタイルを工夫するといいでしょう。

整髪料などで髪の毛をなでつけてしまうと薄毛が目立つので、整髪料を使わずにふんわりと仕上げるのがおすすめです。

ミノキシジル外用薬を使う

一時的なものだとしても薄毛が気になる場合は、治療薬を使用するのもいいでしょう。

一般的な塗り薬としてはミノキシジルというものがあります。テレビでも宣伝しているので知っている人も多いかもしれません。

ミノキシジルは頭皮の血行を促進するため、毛母細胞が活性化され、栄養素が毛包に運ばれるようになります。そのことにより、発毛効果が期待できるでしょう。

世界的にも認知度の高いAGA治療薬です。

また医師に相談し、飲み薬としてプロペシアも処方してもらうのもいいでしょう。

プロペシアも、AGA治療薬として広く使われている内服薬です。

発毛サイクルを正常化し、抜け毛の元凶とされるDHTの生成を抑制する効果があります。この二つは予防として使用することもできますが、男性にのみ有効で、女性に使用することはできません。

内部リンク：ミノキシジルに期待できる主な効果3つ！内服薬と外用薬の違いも解説

増毛パウダーを使う

手軽に薄毛を隠せるアイテムとして、増毛パウダーというものがあります。

増毛パウダーとは、繊維でできた人工毛の粉で、髪に振りかけて使うものです。

薄毛が気になる場所に振りかけることで、薄毛を目立たなくさせ、自然に髪の毛が増えたように見せることができます。

数種類の色が用意されているので、自分の髪色に合わせたものを購入するといいでしょう。

使用タイミングは自毛移植の手術による炎症反応が収まる、1～2週間後でしたら増毛パウダーを振りかけても問題ありません。

医師に相談する

ショックロスによる薄毛が気になるけど、自分にどの方法が適しているのかわからないときは、医師に相談してみるといいでしょう。

今まで多くのショックロスを見てきているので、解決策を一緒に探してもらえます。

必要であれば治療薬の提案もしてもらえるので、安心できるでしょう。

自毛植毛のショックロスにお悩みの方はウィル AGA クリニックへ

せっかく自毛植毛の手術を受けたのに、抜け毛が増えたら不安になってしまうこともあるでしょう。

しかし、ほとんどのショックロスは一過性のものです。

回復するということがわかっていれば、その間の薄毛の対処ができれば問題ありません。

今回の記事で挙げた対処法の中で、ご自身に適していると思うものをぜひ実践してみて下さい。

もし自毛植毛のショックロスに関するお悩みがある場合は、ウィル AGA クリニックへいつでもご相談下さい。全力でサポートさせて頂きます。