「3人に1人が気にしている」男性の薄毛(AGA)の原因と対策を解説

公開日 / 2020.11.05 更新日 / 2024.08.14

日本人男性の3人に1人は気になっているという薄毛の問題。それだけAGA(男性型脱毛症)は身近な問題といえます。

今は大丈夫と思っている男性でも、自分の将来像が気になるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、男性の薄毛が起きる原因を紹介します。髪の毛と薄毛のメカニズムはとても複雑で、すべてが解明されているわけではありませんが、AGA研究によってかなりの程度までわかってきました。

自宅で簡単にできる薄毛対策も合わせてご紹介します。

 

1.薄毛と深く関わるヘアサイクルを知っておこう

男性の薄毛(AGA)は単純に言うと「髪の毛の成長周期(ヘアサイクル)が乱れることにより、髪が十分に成長しないまま抜けてしまう」という症状を言います。 

 

(1)ヘアサイクルとは

ヘアサイクルはおおまかに、「成長期→退行期→休止期」の3つの時期で構成されています。

「成長期」とはその名の通り、髪が太く長く成長を続けていく時期です。

健康な人の頭髪の85~90%は、この成長期にあるといわれ、健康な男性でおおよそ2~6年の長さになります。

成長期が終わると、「退行期」に入ります。

毛の根本にある「毛球」が小さくなり、抜けかわりに向けた準備が行われる時期です。

この時期はおおむね2週間前後と言われています。

そして毛球が完全に退化すると、「休止期」に入ります。

次に生えてきた髪の毛と入れ替わるようにして髪が抜け、新しく成長をはじめていく時期です。

これにはおよそ3~4か月かかることになります。

ヘアサイクルはこの「成長期→退行期→休止期…成長期…」を繰り返していく形になります。

 

(2)男性の薄毛(AGA)は「髪の成長期が短くなる」ことで起こる

AGAを発症すると、2~6年あった髪の成長期が、わずか3か月ほどまで短くなってしまいます。

先ほど説明したとおり、休止期が終わり、抜けた髪の毛が新たに生えてくるまでには3~4か月かかります。

結果として、正常時よりも抜けている状態の髪が多くなってしまいます。

さらに、生えている毛も細く・短いものが大半となるため、髪の生えている場所も地肌が目立つようになります。

これが薄毛と呼ばれる状態です。

さらに髪を生やす「毛包」と呼ばれる器官も、抜け代わりごとに機能が落ち、やがて髪が生えなくなってしまいます。

抜け代わりのスピードをはやめるAGAは、放置しておくとどんどん進行していくことになります。

  

2.薄毛を引き起こす「6つの原因」と対策

ヘアサイクルの乱れはなぜ起きるのでしょうか。主な原因は「血行の悪化」「脂漏」「頭皮のトラブル」「男性ホルモン」「生活習慣」「遺伝」の6つとされています。1つずつ確認していきます。

 

(1)血行の悪化

髪の毛の成長は、毛乳頭と呼ばれる細胞が分裂を繰り返すことによって起こります。

そして細胞分裂のためには、毛細血管からの酸素と栄養の供給が必要となります。

しかし、頭皮の血行が悪化すると栄養が十分に行き渡らず、結果として髪の成長を遅らせてしまいます。

 

(2)脂漏

皮膚には皮脂という脂(あぶら)が存在します。皮脂は、適量であれば体を守るバリアになりますが、過剰に出てくると汚れになります。

この皮脂が過剰な状態を「脂漏(しろう)」といいます。

この脂漏によって皮膚が炎症を起こしてしまうことも、髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。

 

(3)頭皮のトラブル

脂漏とは別の理由で起きる頭皮のトラブルもヘアサイクルの乱れの原因になります。

髪を洗う際に頭皮に爪を立てることで傷がつく例、整髪料のつけすぎによる炎症、日焼けなどが原因として挙げられます。

 

(4)男性ホルモン

男性ホルモンは、男性が多く持っているいくつかのホルモンの総称で、その一部がヘアサイクルに悪影響を及ぼすことがわかっています。

特に、テストステロンが変化して生成される「ジヒドロテストステロン(DHT)」という男性ホルモンが、

髪の毛の細胞分裂を抑制することが分かっています。

AGAの治療薬の一部は、このジヒドロテストステロンの生成を抑える効果を持っています。

 

(5)生活習慣

生活習慣も薄毛の要因のひとつです。

たとえば、

  • 小食や偏食による、髪に必要な栄養素(タンパク質・ビタミン・亜鉛など)の不足
  • 睡眠不足による髪の成長ホルモンの減少
  • ストレスによる自己免疫機能の乱れ(円形脱毛症)

などがあります。

 

(6)遺伝

「薄毛は遺伝する」という言葉を聞いたことがあると思います。

実際に、AGAの主因となる「ジヒドロテストステロン(DHT)」が遺伝と関係することがわかっています。

ジヒドロテストステロン(DHT)は、男性ホルモンの「①テストステロン」に、「②5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素が作用することによって作られます。

こうして生み出されたジヒドロテストステロン(DHT)を、毛乳頭細胞内の「③受容体(アンドロゲンレセプター)」が受け取ることで、髪の成長が抑制されます。

この中で、

「①テストステロン」の量

「②5αリダクターゼ」の活性度(作用の強さ)

「③受容体(アンドロゲンレセプター)」の感受性(受け取りやすさ)

は遺伝に影響されます。

 

一方、たとえ先天的にAGAになりやすい人であっても、

普段のケアや生活習慣の改善など、発症しづらい環境を整えることはできます。

またAGA治療薬の一部は「②5αリダクターゼ」の活性度を抑える作用を持っており、AGAの進行を遅らせることが可能です。

必ずしも「薄毛の家系だから、あきらめるしかない」というわけではありません。

 

3.自宅でできる薄毛対策5選

 

本格的な薄毛治療はAGA治療専門クリニックで行うことになりますが、予防的な対策であれば自宅でできるメニューがあります。

自宅で行う薄毛対策のコツは、先ほど紹介したヘアサイクルの乱れの6つの原因を排除することです。

自宅でできる対策を以下5つ、かんたんにご紹介します。

  • 対策1:頭皮の血行を改善するシャンプーやヘアケア商品があるので使ってみましょう。いずれもドラッグストアで簡単に入手することができます。
  • 対策2:頭皮の皮脂が多いと感じている人(脂漏の人)は、洗髪方法を改善しましょう。行きつけの理美容室でシャンプーやトリートメントのアドバイスを受けてもよいでしょう。
  • 対策3:頭皮のトラブルは、ヘアケアと頭皮ケアで解消しましょう。ただ、頭皮のかゆみや痛みが治まらない場合は、皮膚科やAGA治療専門クリニックに診てもらったほうがよいでしょう。
  • 対策4:男性ホルモンが薄毛の原因になっている場合、自宅で簡単に対処することは難しいでしょう。また、男性ホルモンの異常は、なかなか本人では気づきにくいと思います。男性ホルモンの問題の解決は、AGA治療専門クリニックに頼ることになります。ただ、ホルモンバランスは体調の影響を受けます。「健康でいること」は、男性ホルモン問題の対策になります。
  • 対策5:生活習慣の改善は、薄毛が気になったらすぐに実行すべき取り組みです。仮に薄毛が進行してクリニックでAGA治療を受ける場合であっても、生活習慣を整えることで、より効果も高まります。

4.AGA治療に関するご相談はウィル AGA クリニックへ

もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。

薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、

全力でサポートしていくことをお約束します。

 

この記事の監修者
宮内 俊
ウィルAGAクリニック

多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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多数のAGA患者の治療実績から生まれた独自の発毛理論をもとに、表参道ウィルAGAクリニック開院。 2018年5月ウィルAGAクリニックに改名し、全国に展開。千葉大学医学部卒。

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