髪の毛を増やす対策を原因別に解説! 髪の毛が生えるメカニズムもわかる
ヘアサイクル(成長期・退行期・休止期)が乱れると、髪が少なくなる場合があります。ヘアサイクルが乱れる主な原因となるのが栄養不足やストレス、睡眠の乱れ、脱毛症などです。髪の毛を増やしたいときは、一人ひとりの原因にあった対策を行ってください。
髪の生え変わり周期(ヘアサイクル)が正常であれば、髪量や髪質は維持されます。しかし、何らかの原因によりこのヘアサイクルが乱れると、薄毛につながります。
今回は以下の内容を中心に解説していきます。
- 髪の毛が生えるメカニズム
- ヘアサイクル(成長期・退行期・休止期)について
- 髪の毛が少なくなる理由
- 髪の毛を増やすための対策
- AGAや円形脱毛症など脱毛症の見分け方
脱毛症の治療方法についてもあわせて解説するため、抜け毛や薄毛が気になる方は参考にしてください。
目次
1.髪の毛が生えるメカニズムを知ろう
まずは髪の毛が生えるメカニズムから解説していきます。正常な抜け毛の本数が気になる方も注目してください。
(1)髪の成長のプロセス
髪の成長プロセスに大きく関わっているのが、毛乳頭細胞と毛母細胞です。毛乳頭細胞と毛母細胞には以下のような働きがあります。
【毛乳頭細胞と毛母細胞の働き】
毛乳頭細胞 | 細胞分裂をうながす物質を分泌する |
毛母細胞 | 細胞分裂により髪を成長させる |
毛乳頭細胞からは細胞増殖因子(IGF-1・HGF・VEGF・FGFなど)が産生されます。毛母細胞の分裂に大きく関わっているのが細胞増殖因子です。
(2)髪の生え変わり周期(ヘアサイクル)について
髪には以下のような生え変わり周期(ヘアサイクル)があります。
【ヘアサイクル】
成長期(2~6年ほど) | 毛母細胞の分裂が活発 | 髪が成長する期間 |
退行期(2~3週間ほど) | 毛母細胞の分裂が停止 | 髪の成長がストップする期間 |
休止期(3~4ヵ月ほど) | 毛母細胞の活動が停止 | 新しい髪が成長するための準備期間 |
休止期から成長期へ移行すると、古い髪は新しい髪の成長に押し出されるように抜けていきます。毛乳頭細胞が休止期から成長期へのシグナルを出しているといった報告が見られます。
参照:https://medical.radionikkei.jp/maruho_hifuka_pdf/maruho_hifuka-110825.pdf
(3)一般的な髪の本数はどのくらい?
私たち人の髪の本数は、約10万本と考えられています。それぞれの髪でヘアサイクルのタイミングが異なるため、髪の量は維持される仕組みです。
個人差はありますが、1日あたり50~100本ほどの抜け毛であれば正常なヘアサイクルといえます。
2.髪の毛が少なくなる理由は?
髪の毛が少なくなる理由となるのが、ヘアサイクルの乱れです。ヘアサイクルが乱れると、通常より成長期が短くなります。
(1)毛の「量」が減る
成長期が短くなると、通常より早く退行期→休止期へと移行します。休止期の髪が多くなり、髪の量が減ってしまうのです。
以下に心当たりがある方は、ヘアサイクルの乱れによる髪の減少に注意してください。
【髪の減少が進む兆候】
- 枕につく抜け毛が増えた
- ブラッシングしたときの抜け毛が増えた
- お風呂の排水口に溜まる抜け毛が増えた
上記の他、毛根の細い抜け毛が増えたときも薄毛に注意が必要です。
(2)毛が「細く・短く」なる
正常なヘアサイクルであれば、髪が太く・長く成長していきます。しかし、成長期が短くなると、髪の成長が十分に進みません。
そのため、次第に髪が細く・短くなっていきます。(軟毛化) 以下に心当たりがある方は、軟毛化に注意してください。
【軟毛化が進む兆候】
- 髪のボリュームが減った
- 髪のハリやコシが減ってきた
- 分け目が目立ってきた
- スタイリングが決まらなくなった
軟毛化が進んでいるのかわからないときは、以前と現在の写真を見比べるとよいです。
3.原因別:髪の毛を増やすための対策
ヘアサイクルの乱れは、以下の原因で生じると考えられています。
【ヘアサイクルが乱れる主な原因】
- 栄養不足
- ストレス・睡眠の乱れ
- 脱毛症(円形脱毛症・AGAなど)
- 持病(甲状腺機能異常や糖尿病など)
次からは、原因別に髪の毛を増やすための対策を紹介します。
(1)栄養不足が原因の場合
栄養不足の状態が続くと、髪の成長に悪影響を与えやすいです。以下に当てはまる方は栄養不足に注意してください。
【栄養が不足しやすい方】
- 肉類やインスタント食品など偏った食事が多い
- 過度な食事制限によるダイエットをしている
- 朝食や昼食を抜いている
- 外食が多い
栄養不足の解消に役立つのが、定期的な食事やサプリメントです。基本的には定期的な食事で十分な栄養素を身体に補給します。発毛をうながす主な栄養素は以下のとおりです。
【主な栄養素】
栄養素 | 主な働き | 多く含まれる主な食品 |
たんぱく質 | 髪の主成分ケラチンのもととなる | ビーフジャーキー・生ハム・鶏ささみ・豚ヒレ肉・ローストビーフ・カツオ・パルメザンチーズなど |
亜鉛 | 細胞分裂の促進 | 牡蠣・牛肩ロース・牛もも肉・牛レバー・プロセスチーズなど |
ビタミンB6 | たんぱく質の分解を助ける | カツオ・マグロ赤身・鮭・豚ヒレ肉・鶏ささみ・鶏レバー・バナナなど |
ビタミンB12 | アミノ酸の代謝を助ける | 牡蠣・アサリ・サバ・ホタテ・ホッケ・シジミなど |
ビタミンC | 細胞の酸化を防ぐ・コラーゲンの生成を助ける | 赤ピーマン・黄ピーマン・ブロッコリー・キウイフルーツ・菜の花など |
ビタミンE | 細胞の酸化を防ぐ | 小麦胚芽油・ヒマワリ油・ベニバナ油・アーモンド・ブロッコリーなど |
参照:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm
https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/index.html
肉類・魚介類・果物類など、バランスのよい食事をとるのがポイントです。
定期的な食事+サプリメントを併用すると、さらに効率的な栄養素の補給が期待できます。サプリメントならお水またはぬるま湯と一緒に口から飲むだけ、簡単に栄養補給できるのが魅力です。
毛髪栄養補助サプリメントのビビスカル プロフェッショナルでは、以下の成分を配合しています。
【代表的な配合成分】
成分名 | 主な働き |
海洋性たんぱく質複合体 | 髪の成長を促進 |
ビオチン | 髪や皮膚を健康な状態に保つ |
リンゴ抽出物 | エイジングケアに役立つ |
ビビスカル プロフェッショナルは男性でも女性でも使用できます。薬のような副作用がないため、安心して続けられるのも魅力の1つです。
(2)ストレス・睡眠の乱れが原因の場合
過度なストレスや睡眠の乱れは髪の成長に悪影響を与える場合があります。ストレスが溜まっている方は、運動や趣味など自分にあった方法で解消するとよいです。
睡眠が乱れている方は、良質な睡眠をとってください。
【良質な睡眠をとるための方法・コツ】
- お風呂の半身浴でリラックスする
- ラベンダーやイランイランなど、アロマオイルの香りでリラックスする
- 就寝前に覚醒作用のあるカフェインが含まれている飲み物(コーヒーや紅茶など)は避ける
- 寝室の温度や湿度を適度に保つ
- 枕やベッドなどの寝具を自分にあったものに変える
- 就寝前にマッサージやストレッチで身体をほぐす
- 夜更かしはなるべく避ける
- 寝酒は行わない
- 適度な運動や定期的な食事を心がける
人によって適切な睡眠時間が異なります。日中に眠くならないほどの睡眠時間が望ましいです。
参照:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf
(3)脱毛症(円形脱毛症・AGAなど)
明らかに通常よりも抜け毛が増えたときは、脱毛症の可能性があります。脱毛症なのかどうかわからないときは、以下を参考にしてください。
【脱毛症の見分け方】
主な脱毛症 | 見分け方 |
AGA(男性型脱毛症) | 額の生え際や頭頂部から軟毛化が進んでいる |
円形脱毛症 | 急激に髪が抜けて丸い形の脱毛班ができている |
脂漏性脱毛症 | 頭皮を触ると皮脂でべたつく、頭皮に炎症が見られる |
粃糠性脱毛症 | 乾燥したフケが大量に出ている、頭皮に炎症が見られる |
FAGA(女性男性型脱毛症) | 女性の髪が頭部全体的に薄くなっている |
牽引性脱毛症 | 同じ髪型やポニーテールなどで、髪を引っ張っている生え際から薄くなっている |
分娩後脱毛症 | 妊娠中や出産後に抜け毛が増えた |
脱毛症の場合は医療機関での治療が可能です。主な脱毛症の治療方法は以下をご覧ください。
【女性用のオリジナル発毛薬】
オリジナル発毛薬では、医学的根拠のある成分で乱れたヘアサイクルを正常化へと導いています。
- 血行の促進
- 細胞増殖の促進
- 成長因子の産生促進
- 脱毛作用のある男性ホルモンの減少など
さらに、髪の成長に必要なミネラルやビタミンも配合しています。
【LHDV頭皮注入治療】
LHDV頭皮注入治療は、最新の毛髪再生メソセラピーです。300種類以上の成長因子を適切な深さに直接注入し、発毛を促します。オリジナル発毛薬とLHDV頭皮注入治療との併用も可能です。
【HARG療法】
HARG療法では幹細胞から抽出した150種類以上の成長因子を頭皮に直接注入し、発毛をうながしています。個人差があるものの、発毛効果を実感できるまでの回数は3回目から4回目が目安です。
HARG療法では乱れたヘアサイクルの正常化が期待できるため、発毛効果が持続する特徴を持っています。
【PFC療法】
PFC療法では、本人の血液から抽出した血小板由来の成長因子を頭皮に直接注入しています。主な成長因子と働きは以下のとおりです。
成長因子 | 主な働き |
PDGF | 細胞の増殖や血管の新生・修復など |
FGF | 組織の修復やコラーゲンの産生など |
EGF | 上皮細胞の成長促進や血管の新生など |
VEGF | 血管内皮細胞の増殖や新生 |
TGF-β | 上皮細胞や血管内皮膚細胞の増殖や新生など |
本人の血液から作った製剤を注入しているため、安全性の高い治療を行えます。
4.増毛に関するご相談はウィル AGA クリニックへ
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。