頭頂部への地毛植毛は難しい?治療法や費用は?

公開日 / 2021.03.19 更新日 / 2024.08.14

地毛植毛とは何か、地毛植毛の特徴から頭頂部への施術は出来るのか、そのメリットやデメリットについて紹介します。

薄毛治療の一環として、地毛植毛の技術は年々進化してきています。地毛植毛は生え際だけに可能な施術ではなく、頭頂部へも施術が可能な治療法でもあります。

最近はロボットアームを使用し、より負担の少ない技術も出てきています。そもそも地毛植毛とは何なのか、治療法や費用、メリットやデメリットなどを解説していきたいと思います。

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1.地毛植毛とは?

まずは地毛植毛について、詳しく見ていきます。

(1)地毛植毛の概要

AGAなど頭髪の悩みに対する治療の1つに、地毛植毛と呼ばれるものがあります。

地毛植毛とは、文字通り地毛を頭皮に植毛する治療法です。地毛を移植することで薄毛などの悩みを解消することが出来ます。

AGAなどの影響を受けない部位を特定したり、原因となっている毛髪や頭皮以外の場所から、植毛に問題のない地毛を採取し気になる部分へ植毛をします。

(2)治療方法

地毛植毛には、いくつか術式があります。

①ストリップ法(FUT法)

メスを使って毛根ごと移植する治療法です。髪の毛を育てるための組織がある毛根部ごと切り取り移植するため、生着率が格段に上がります。デメリットは、傷跡が目立ちやすいことです。

②ダイレクト法(FUE法)

メスは使用せずに、小さなパンチで自分の頭髪から毛根ごとくり抜いて移植する方法です。

小さな部分で行うため、術後の痛みは少なく、傷が目立ちにくいことがメリットです。デメリットは採取出来る部分は少ないことと、費用が高い傾向にあります。

③ニードル法(CHOI法)

植毛針を使用して、頭皮に穴を開けて、開けた箇所に地毛を埋め込む治療法です。1本1本植えていくため、毛の間隔や角度などの微調整がしやすく、生え際などの目立ちやすい部分に最適です。

1つずつ手作業になるため、費用が高いことがデメリットです。また、広範囲の植毛にも不向きです。

最近では古い術式ともいわれ、現在の治療では希望がない限りは採用される可能性が低い施術になります。実施している医療機関も少なくなっています。

(3)費用

地毛植毛の費用は、術式や採取するグラフト数によって料金が異なりますが保険適用外の自由診療となります。

<費用の相場(500グラフト)>

・FUT法 50万円

・FUE法 60万円

・CHOI法 80万円

AGA治療の場合、薬剤の価格は年間約25万円前後かかります。

いっぽうで、おおまかな金額ではありますが、地毛植毛の場合の相場は約100万円ほどとなります。1度で済むとはいえ安い金額はありません。

地毛植毛の場合は移植した部分はAGAの影響が少ない部分から採取しているため、定着してしまえば安心ではありますが、それ以外の地毛の箇所でAGAの影響は進行するため地毛植毛後もAGAの薬剤治療は継続することになります。

こうした場合、地毛植毛の費用はAGAの薬剤治療と比べると圧倒的に高いですが約5年ほどたつと費用の高さは薬剤治療が上回るのです。

満足度を見ても地毛植毛が優位になります。半永久的と考えられる点からも、コスパがいいと言えるでしょう。

長い目でみたときの費用や満足度から検討することをおすすめします

(4)人工毛植毛との違い

人工毛植毛とは人工的に作られた毛髪(人口毛)を植毛する方法です。

地毛植毛とは違い、

・拒絶反応など副作用が起こりやすい

・地毛となじみにくい

といったデメリットがあり、拒絶反応の観点からも最近ではあまり実施されない施術法です。

地毛植毛とは違って採取出来るグラフト数に制限がない、といったメリットもありますが、皮膚科学会2017年ガイドラインにおいても推奨度D(推奨しない)となっております。

2.頭頂部への地毛植毛は難しい?

前髪の生え際部分、頭頂部など、薄毛で悩む箇所ではそれぞれ適した治療法があります。地毛植毛は頭頂部でも施術する場合もありますが、そのメリットやデメリットを紹介していきます。

①治療の難易度

頭頂部への地毛植毛は技術的には難しいことではありません。

ただ、頭頂部はつむじがあり毛の向きを馴染ませることや、広範囲にわたることで費用が高くなったり、術後の痛みなどもあり広範囲での施術には地毛植毛が向かないこともあります。

見た目的な点から考えると地毛植毛を頭頂部に行うことは技術が必要とされます。

②頭頂部の治療法

頭頂部へも地毛植毛を行うことはもちろんありますが、頭頂部の薄毛は投薬治療などでの有効性が高い場所でもあります。

また、生え際より目立ちにくい部分でもあるため、まずは生え際の地毛植毛を優先させ頭頂部は投薬など他の治療法で経過を見ることが多いです。

・投薬

・貼るウィッグ

といったように、頭頂部への治療では地毛植毛の前にこれらが優先されることが多いです。

③頭頂部への地毛植毛のメリット

  • 広範囲を1度に施術することが可能
  • 地毛植毛は1度行えばそのまま地毛として育つ

頭頂部へのメリットは、地毛植毛を1度行えば、植毛した毛髪が育ち1度の施術で全体の印象を変えることが出来るという点です。

地毛植毛が不向きと言われる頭頂部ではありますがドナー株となる地毛の範囲なども考慮した上で、検討するのがおすすめです。

④頭頂部への地毛植毛のデメリット

  • 広範囲の施術の場合費用が高い
  • 術後の痛みが広範囲になることがある
  • 毛の流れを考慮した自然な施術に技術が必要

本来、頭頂部への地毛植毛は不向きでもあり、最初に検討される治療法ではないのが現状です。広範囲に及ぶことでドナー株となる地毛を確保できない点もあげられます。費用面や高い技術を要することなどもデメリットとしてあげられます。

3.地毛植毛以外の治療法

(1)薬剤治療

薬剤を利用した治療法は、AGAの治療で主に取り入れられる方法です。使用する薬剤は、内服か外用薬のどちらかもしくは併用することで治療を進めるのが一般的です。地毛植毛を行う場合でも薬剤治療と併用する場合もあります。

薬剤治療はAGAの治療に効果的ですが、AGAの治療は長期間行う必要があったり価格を気にしたりして専門医を受診することを拒む人もいます。

個人輸入などでは副作用の危険性があったり、市販薬では効果が少なかったりすることもあるため自分にあった薬を処方してもらうことが大切です。

(2)増毛

増毛とは、1本1本の髪の毛に対して毛を編みこんでいく方法です。使用するのは主に人工毛です。

<メリット>

  • 髪全体にボリュームを出すことが出来る。
  • 地毛植毛とは違い、ドナー株を確保する必要がない。

<デメリット>

  • 地毛に編み混んでいくため、地毛への負担がかかる。
  • 地毛が抜けてしまったときに、一緒に編み込んだ毛も落ちるため、メンテナンスが必須。
  • 抜けていく段階で、アンバランスになってしまうことがある。
  • 薄毛の根本解決にはならない。

(3)育毛

育毛とは、毛髪に対する直接的なアプローチではなく、毛が生える土台でもある頭皮をしっかりケアすることで、これから生える毛に対して毛髪が育ちやすく強い土台作りをすることを目的としています。

頭皮ケアがメインとなるため、薄毛に対する直接的な治療法ではありませんが重要視される分野でもあります。

<メリット>

  • 頭皮環境を整えることが出来る。
  • 健康的な髪が生えやすくなる。
  • 抜け毛防止につながる。

<デメリット>

  • 効果を実感しにくい。
  • 長期間要する。

(4)光治療

光治療とはLEDの力を利用した薄毛の治療法です。LEDの力で血流を改善させて、頭皮を育毛に必要な環境に整えることを目的としています。また皮脂分泌を抑制することも可能です。

血流改善や栄養、酸素の供給をすることで薄毛に効果があると言われています。

使用するLED機器によって期待できる効果は様々で、薄毛の原因に対して個々にアプローチしていくことが可能になります。

たとえば、育毛阻害因子を抑制したり成長期を維持する効果を持つものや女性の薄毛に対応しているものもあります。

(5)成長因子の注入

頭皮に直接成長因子を注入する方法です。AGAの治療に主に効果が期待できるとされています。毛髪再生医療では比較的新しい治療法で、内服・外用薬との併用がおすすめされています。

4.頭頂部の薄毛に関するご相談はウィル AGA クリニック

もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。

薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、

全力でサポートしていくことをお約束します。

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