女性の脱毛症の種類や原因・治療や予防方法を徹底解説!
女性の脱毛症にはさまざま症状があり、それぞれ原因が異なります。
改善するには、自分の脱毛症状にあった治療を早期に受けることが大切。
そのためにも、まずは病院で適切な治療方法を指導してもらいましょう。この記事では女性の脱毛症について、予防の方法もあわせて解説します。
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女性の脱毛症は、年々増えてきており、女性専用の脱毛クリニックもできるほど、多くの人が悩みを抱えています。
その症状はさまざまなものがあり、原因も症状によって異なってくるため、自分がどの症状に当てはまるのか早めに判断することで改善が期待できます。
安易に自己判断せず、病院に正しい診断を出してもらうようにしましょう。
この記事では、女性の脱毛症のメカニズムや、頭皮へのダメージを抑える予防法について解説します。
正しい判断や知識を身につけて、薄毛の悩みを解決していきましょう。
1.女性の脱毛症と種類
(1)増加する女性の薄毛について
①男性だけじゃない薄毛問題
薄毛問題は男性に限られたものではなく、薄毛に悩む女性の数は増えている傾向にあります。
リクルートスタイルの調査研究機関「ホットペッパービューティアカデミー」の調査によると、薄毛対策の意識を持っている女性は67.5%にのぼり、男性の41.9%と比べると高くなっています。
最近では、メディアを通じて女性の薄毛について少しずつ認知され、女性専門の薄毛クリニックも増えてきました。
(2)女性の薄毛の種類と特徴
女性の薄毛にはさまざまな種類があり、それぞれ原因が異なってきます。
自分がどの症状に当てはまるのか、正しく見極めることが早期改善へと繋がるため何が原因か把握することが大切です。
ここでは女性の脱毛症の種類を、
①ホルモンバランス等の乱れが主因のもの
②頭皮環境の悪化が主因のもの
③自己免疫機能の異常によるもの
の3つの切り口に分類して、紹介していきたいと思います。
①ホルモンバランス等の乱れによって引き起こされる脱毛症
分泌後脱毛症
出産後にホルモンバランスが崩れることが原因で起こる脱毛症です。出産後、半年から1年くらいで自然に収まることが多いです。
原因としては、エストロゲンと呼ばれる髪の健康を保つのに欠かせないホルモンが、出産後に減ってしまうため髪が抜けてしまいます。
通常だと半年から1年くらいで脱毛は収まりますが、年齢などによる個人差があり、元にもどらない場合もあり注意が必要です。
瀰漫(びまん)性脱毛症
瀰漫(びまん)性脱毛症とは、髪の毛全体が薄くなってしまう症状のことを言います。瀰漫(びまん)性脱毛症は30代後半から症状があらわれることが多いですが、進行がゆっくりなため初期段階で気付きにくいことがあります。
原因のひとつにストレスや過剰なダイエットをおこなったことによるホルモン分泌の乱れがありますが、そのほかにも加齢、生活習慣、持病、服薬している薬の影響など、様々な原因が考えられる脱毛症です。
まずは原因を特定し、それに合った適切な治療を受けることが大切ですので、早めの治療が重要となります。
②頭皮環境の悪化によって引き起こされる脱毛症
脂漏性(しろうせい)脱毛症
脂漏性(しろうせい)脱毛症は、頭皮の皮脂の過剰分泌によって炎症を引き起こしてしまい、脱毛がおきる症状をいいます。
シャンプーがあっていなかったり、頭皮への保湿が十分にできていないことが原因とされています。
ほかにも偏った食事が原因で皮脂を過剰分泌させてしまっている場合も考えられ、症状が悪化すると脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)を引き起こす可能性もあります。早急な予防に努め、治療を始めることが大切です。
脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)とは?
カビと同類の真菌の一種であるマラセチア菌(癜風菌)が皮膚の表面に定着して増殖することで、起こる皮膚炎や湿疹のことです。
粃糠性(ひこうせい)脱毛症
乾燥等でフケが大量に出て炎症を引き起こし、毛根がダメージをうけることで脱毛につながるものです。
シャンプーが合っていない、整髪料がきちんと落とせていない、生活習慣の乱れといったことが原因で起こる事があります。
適切な治療を受けるほか、生活習慣を見直すことも必要です。
牽引性(けんいんせい)脱毛症
女性特有の脱毛症で、髪をヘアアレンジをするときにひっぱったり、きつく縛った状態を長時間すると頭皮に刺激を与え続けてしまい牽引性(けんいんせい)脱毛症がおこります。
頭皮に負担がかかることが原因なので、原因となる行為を止めることで、回復する場合があります。
③自己免疫機能の異常によるもの
円形脱毛症
円形脱毛症は、ストレスや生活習慣などによって自己免疫機能に異常が起き、本来自分の身体の一部であるはずの毛根を異物として攻撃してしまうことにより引き起こされる脱毛症です。
「円形」という名前の通り、500円大の円形・楕円型に脱毛してしまうケースがよくみられますが、悪化すると複数の円形脱毛症がつながって、広範囲の脱毛が引き起こされる場合もあります。
円形脱毛症が自然治癒する確率は60%といわれており、放置すると悪化するリスクもあります。早めに病院を受診することが大切です。
2.女性の脱毛症に効果が期待できる予防方法
これまで女性がかかり得る脱毛症について解説をしてきました。
これらは病院で適切な治療を受けることで改善されますが、普段からの予防につとめることも大切です。女性の脱毛症の予防方法について解説していきます。
(1)生活環境の改善
①食生活
食生活が偏っていると、毛髪を作る栄養が足りなかったり、皮脂を過剰に分泌してしまうため薄毛の原因となってしまいます。
食事は5大栄養素をバランスよく摂るように心掛けて、暴飲暴食をしないようにしましょう。また飲酒も薄毛の原因となりますので、飲み過ぎには注意しましょう。
②睡眠時間
睡眠時間が十分にとれいていないと、自律神経が乱れてヘアサイクルを正常におこなうことができなくなります。
毎日の睡眠時間の確保と、快眠を得られるようにするため、湯船に浸かったり、寝る1時間前にはスマホなどブルーライトを発生させるものを見ないようにしましょう。
③ストレス
ストレスもホルモンバランスが乱れてしまう原因となります。とくに若い方の脱毛症状の原因にストレスが関わっていることが多く、ストレスが溜まることでが原因で生活習慣が乱れるという悪循環を生んでしまう恐れもあります。
ストレスはあまり溜めすぎずに、適度にリフレッシュしたり運動を取り入れると薄毛の予防に役立ちます。
(2)頭皮の環境改善
①シャンプー
刺激の強いシャンプーを使っている場合、頭皮へ負担をかけてしまいます。
なかなか改善が見られない場合も、一度シャンプーを見直して刺激の少ないものを選ぶようにしましょう。
アミノ酸シャンプーをはじめ、年齢にあったエイジングケアシャンプーなどに切り替えるのもおすすめです。
②紫外線
紫外線も頭皮環境を悪くしてしまいますので、日差しの強い日は、帽子や日傘などを使い頭皮に直接紫外線が当たらないようにしましょう。
紫外線は気づかないうちに細胞にダメージを与え、頭皮のコラーゲンの産生量の低下や、活性酸素の増加を引き起こします。
特に近年の研究では、頭皮に存在する17型コラーゲンが脱毛や白髪を抑制することがわかっています。
参考:毛包幹細胞が色素幹細胞を維持する仕組みを解明(難治疾患研究所)
紫外線による17型コラーゲンの減少は、薄毛や白髪の原因につながるリスクがあります。顔の紫外線対策と同じくらい、頭皮の紫外線対策にも気を配るようにしましょう。
③頭皮の血行
頭皮にある毛細血管は、毛の生長に必要な栄養を運ぶ役割があります。
そのため頭皮の血行の悪化は髪の栄養不足につながり、髪の健康の悪化につながります。
体が温まって血行が良くなっている入浴中などに指の腹で優しく下から上にマッサージをするなど、頭皮の血行を意識するのも予防としてよいでしょう。
3.女性の脱毛症(FAGA)の原因・症状・治療法
(1)FAGAの考えられる原因
①女性ホルモンの減少
女性特有の薄毛の症状にFAGA(女性男性型脱毛症)があります。原因のひとつとして加齢などによる女性ホルモンの減少が考えられます。
女性は更年期にかけて女性ホルモンの分泌が徐々に減っていき、その影響で髪の成長に必要なエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの働きも弱くなっていきます。
②男性ホルモンの影響
女性ホルモンが減少することで、相対的に男性ホルモンの働きが強くなります。女性の脱毛症にも男性ホルモンが関係するかどうかについてはまだはっきりとはわかっていないものの、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスの悪化が脱毛に繋がるとされています。
③生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れもFAGAの進行に影響をおこしてしまいます。日頃の食生活や睡眠時間をしっかりとるようにし、なるべくストレスを溜めないようにしましょう。
(2)FAGAの症状
①M字ハゲ
M字ハゲは症状がわかりにくいため、少しでも変化を感じたら早めに対応することが大切です。目安としては、おでこと額の間に指2~3本の隙間ができていたら、FAGAを疑った方がいいです。
②頭頂部が薄くなる
頭頂部から徐々に薄くなっていくパターンで、頭頂部から後頭部にかけて薄くなるルードウィッグ型、生え際から頭頂部の真ん中にかけて薄くなるクリスマスツリー型があります。比較的気付きやすいため、発見したらすぐに対応しましょう。
③髪全体が薄くなる
FAGAの場合、女性ホルモンの影響から完全に髪の毛が生えてこないということは少なく、ほとんど髪の毛が細く薄くなりスカスカした状態になります。
そうなると人からの目線が気になったり、外出がおっくうになってしまうため、精神的にも悪い影響を及ぼしてしまいます。
(3)FAGAの治療
①投薬
薬を飲むことでホルモンバランスを整えながら治療していきます。発毛効果が期待できるミノキシジルやパントガールを服用することが多いです。
男性の薄毛の原因であるAGAとは飲む薬が違うため注意しましょう。
自己判断で男性用のAGA治療薬(フィナステリド)を服用した場合、副作用を引き起こす恐れがあるため、必ず医師の指導のもとでおこなうようにしましょう。
②外用薬
頭皮に塗る外用薬を使った治療方法です。内服薬として使われているミノキシジルは外用薬としても使用されています。
服用すると副作用がでる危険がありますが、外用薬の場合、内服薬ほど副作用が出づらく、内服薬との併用も可能です。
併用する場合は、効果が高まるメリットもありますが、副作用を引き起こす可能性も高まりますので、医師の指導の下おこなうようにしましょう。
③メソセラピー
メソセラピーは頭皮に直接有効成分を打ち込むことで、発毛を促進させる治療法です。治療法の中でも1番効果を実感しやすい治療法で、痛みはなく4ヶ月~6ヶ月くらいから発毛を実感できるといわれています。主にメソセラピーで使われる成分は以下のものがあります。
・毛細血管を拡張する成分
・毛髪再生成分
・毛包再生成分
・毛母細胞の分裂を促進する成分
4.女性の脱毛症に関するご相談はウィル AGA クリニックへ
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。