頭皮の毛包炎をどう治す?対処法と治療を解説
髪の毛をブラシでといたときに頭皮に痛みが…触ってみたら膨らんだオデキがあった、そんな経験をされたことはありますか。
頭皮の毛包炎は髪の毛にかくれて分かりにくいため、触ったときの痛みや膨らみで初めて気づくことが多いです。
また、頭皮の毛包炎は治りにくく繰り返しやすいとも言われており、なかなか治らずに悩んでいる方も多いです。
今回は頭皮の毛包炎の原因と対処法、治療について解説します。
目次
1.頭皮の毛包炎の原因は?
頭皮に毛包炎ができるメカニズムと原因について解説します。
(1)頭皮の毛包炎はどうしてできる?
毛包炎は毛穴の詰まりに雑菌の感染が伴って起こります。
いわゆるニキビと同じような現象です。
雑菌としてはニキビの原因菌である「アクネ菌」や正常な皮膚に生息している(常在菌といいます)「黄色ブドウ球菌」や「表皮ブドウ球菌」などが多いです。
頭皮は他の部位の皮膚と比べて毛穴と皮脂腺が多くあります。
そのため、頭皮環境には次のような特徴があります。
・皮脂の分泌量が多く毛穴に皮脂が詰まりやすい。
・頭皮は髪の毛の影響で蒸れやすく十分に洗いにくいため雑菌が繁殖しやすい。
以上から頭皮は毛包炎ができやすい環境だと言えます。
頭皮の毛包炎が一度できると治りにくく繰り返しやすいのも頭皮環境の特徴が関わっています。
(2)頭皮の毛包炎の原因
普通のニキビは思春期にできやすいイメージがありますが、頭皮の毛包炎は30代~40代の男性にも多いです。
それは、頭皮の毛包炎の原因が普通のニキビとはやや異なっているためです。
頭皮の毛包炎の主な原因をあげてみましょう。
①頭皮の皮脂の分泌量の増加
頭皮の皮脂の分泌量が増えると毛穴が詰まりやすくなり毛包炎ができやすくなります。
頭皮の皮脂の分泌量の調節に異常が起こる原因としてはストレスや生活習慣が密接に関わっています。
・ストレス
皮脂の分泌には性ホルモンが関わっています。特に男性ホルモンは皮脂の分泌を増やす作用があります。
ストレスを受けるとホルモンバランスが乱れて皮脂の分泌量が増えて毛穴が皮脂で詰まりやすくなります。
またストレスにより皮膚のバリア機能が下がり、雑菌が繁殖しやすくなります。
そのため、毛包炎ができやすくなります。
・食生活の乱れ
皮脂の分泌量の調節にはビタミン(特にビタミンB群)が関わっています。
食事の乱れによってビタミンの摂取量が不十分になると皮脂の分泌量の調節に異常が起こり毛包炎ができやすくなります。
また、動物性脂肪や糖質を過剰に摂取することも皮脂の分泌量の増加に関わります。
②間違ったヘアケア
以下のようなヘアケアは毛包炎をできやすくするため注意が必要です。
・洗髪の際に頭皮までしっかり洗えていない、洗い残しがある。
・洗髪をたまにしかしない。
・ヘアブラシを使う際に強く抑えて頭皮に傷ができる。
・オイル製の整髪料を使う。
③ヘルメットや帽子の影響
長時間ヘルメットや帽子をかぶっていると頭皮が高温多湿の環境になり、雑菌が繁殖しやすくなります。
2.頭皮の毛包炎を治すには?対処法と治療
前項で、頭皮の毛包炎には皮脂の分泌量の増加と雑菌の繁殖が関与していると解説しました。
頭皮の環境が変わらないと頭皮の毛包炎は治りにくく繰り返しやすくなります。
頭皮の毛包炎を治すためには頭皮環境の改善を目指すことが大切です。
生活の中でできる対処法と病院での治療法についてご紹介します。
(1)頭皮の毛包炎の対処法
頭皮環境を改善させるために生活の中でできる対処法を次にあげます。
・ストレスをためない
現代社会の中でストレスのない生活をすることは難しいですが、ストレスをためずにその都度解消することはできます。
ストレス解消法は休養、運動、趣味、人との交流など人によって様々です。
ストレスを受けた時の自分なりの解消法を見つけることをおおすすめします。
・食生活の見直し
外食やレトルト食品・インスタント食品を中心とした食事が続くと必要な栄養素が不足して皮膚のバリア機能の低下や皮脂の分泌異常を招き、頭皮の毛包炎を起こしやすくなります。
バランスの良い食事を心がけましょう。
特に皮膚を作るもととなるタンパク質、皮脂の分泌にかかわるビタミンB群、皮脂の代謝に関わるビタミンCなどをしっかりとるようにしましょう。
・タンパク質を含む食材・・・肉、魚、卵、大豆製品、乳製品
・ビタミンB群を含む食材・・・レバー、魚(うなぎ、かつお、まぐろ)、卵、乳製品、納豆、玄米
・ビタミンCを含む食材・・・果物(柑橘類、イチゴ、キウイ)、野菜(ブロッコリー、ピーマン)
・ヘアケアの見直し
毎日習慣のように行っているヘアケアを見直すことで毛包炎が改善することもあります。
毎日のヘアケアが頭皮環境に悪影響を与えていないか見直してみましょう。おすすめするヘアケアを以下に挙げます。
・1日1回を目安に洗髪する
・爪を立てずに指の腹で頭皮までしっかり洗う
・シャンプー・リンスの洗い残しのないようにする
・ブラッシングの際に頭皮を傷つけないようにする
・洗髪の後はしっかり乾かす
・オイル製の整髪剤を避ける
・長時間のヘルメットや帽子の着用を避ける
ヘルメットや帽子の着用が必要な場合は、頭皮の高温多湿を避けるため通気性の良いものを選んだり、頭皮と密着しないものを選んだりすることをおすすめします。
(2)頭皮の毛包炎の治療
頭皮の毛包炎が続く場合は病院での治療をおすすめします。
病院では主に抗生剤の飲み薬、塗り薬が用いられます。
抗生剤の効果により雑菌の繁殖を抑えることができます。
3.AGAに関するご相談はウィル AGA クリニックへ
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