プロペシアの副作用5つ!副作用だと勘違いしやすい症状に注意しよう
プロペシアは、男性型脱毛症のAGAを治療するための薬です。しかし、抜け毛や薄毛に効果が期待できるのか、副作用はないのか不安を覚える方も多いのではないでしょうか。薄毛や抜け毛が気になっており病院を受診したいと考えている方は、あらかじめプロペシアの効果や副作用に関して知識を持っておくと、不安を和らげることにつながるでしょう。
そこで、プロペシアの副作用と、プロペシアの副作用だと勘違いしやすい症状についても詳しく紹介します。
目次
プロペシアの服用で期待できる効果
AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンと還元酵素の5アルファリダクターゼの結合によって「ジヒドロテストステロン」が増殖することが原因で起こります。プロペシアに配合されているフィナステリドと呼ばれる成分は、AGAの原因ジヒドロテストステロンが増えることを予防する効果が期待できます。
ジヒドロテストステロンによって髪の毛が生え変わるサイクルが乱れ、健康な髪が生える成長期が短くなるため、薄毛や抜け毛につながるのです。プロペシアは、用法・用量を守って正しく飲むことで、男性の抜け毛や薄毛を予防する効果が期待できます。
ただし、プロペシアを飲むにしても、一人ひとりの体質や髪の毛が生え変わるサイクルには違いがあります。プロペシアを飲んでもAGA改善の効果が得にくい方もいますが、飲む方法を間違えているケースも多いため、医師の指示に従って飲むことが重要です。
なお、プロペシアは未成年が服用した場合の安全性は確認されておらず、20歳未満の方は服用できません。
プロペシアはどのくらいで効果を実感できるのか
プロペシアは男性型脱毛症AGAを改善する効果が期待できる薬であり、飲む量は決まっているため、自分の判断で飲む数を増やしたり少なくしたりといったことは厳禁です。
また、プロペシアの効果を実感できるまでにかかる時間は、短くても6ヶ月間といわれており、最低でも6ヶ月間は飲み続けなければ、効果が出たのかどうかは分かりません。少しでも効果を実感できた場合には数年間飲み続ければ、より高い効果を実感できる可能性が高いでしょう。
プロペシアの主な副作用5つ
プロペシアの副作用としては、性欲がなくなる、男性機能が低下することや、肝機能障害などが報告されています。プロペシアを飲むことで起こりうる副作用の種類と、症状について確認していきましょう。
男性機能障害
プロペシアの副作用として、性欲がなくなったり精液が減ったりするなど男性機能障害が起こる可能性があります。ただし、男性機能障害の副作用が起こる確率は非常に低いことが特徴です。
とはいえ男性機能障害に陥る可能性があることには変わりないので、妊活中の方などは、服用前に医師に相談するようにしましょう。
肝機能障害
プロペシアは肝臓で分解されるため、肝臓に若干負荷がかかります。
しかし、肝臓に負荷がかかるのはプロペシアだけではなく、どのような薬剤であっても同様です。肝機能障害の副作用が起こる確率も非常に低いですが、数年間飲み続ける場合には一定期間に1度、血液検査をすると安心でしょう。
また、元々肝機能障害がある方は、医師に相談したうえで薬剤の服用を決める必要があります。
精神障害
プロペシアを飲むことによって、男性ホルモンのジヒドロテストステロンの量を減らす効果が期待できるため、ホルモンバランスが乱れることがあります。
そのため、一時的な精神不安から、鬱症状といった精神疾患につながることがあるのです。鬱病まで進行する確率は非常に低いですが、100%起こらないとはいえないため、プロペシアの服用量を守ってホルモンバランスが大きく乱れないようにしましょう。
精神不安の症状が見られた場合には放置せず、医師に相談して服用量や服用そのものを見直す必要があります。
アレルギー症状
プロペシアだけではなく、どのような薬でもアレルギー症状が起こることがあります。アレルギー症状の内容は体質によって違いがありますが、重いアレルギー症状が出ると血圧が急激に低下したり呼吸困難を起こしたりすることもあるでしょう。
ただし、プロペシアはアレルギー症状が起こりにくい薬であり、国内ではアナフィラキシーショックといった重いアレルギー症状の副作用は報告されていません。
プロペシアを飲んだ後に蕁麻疹が出たり肌が痒くなったりした場合は、軽いアレルギー症状を起こしている可能性があるため、1度薬を飲むのを止めて担当医に相談しましょう。
下痢や腹痛
プロペシアを飲むことで、胃腸に不快感を覚える可能性があります。プロペシアに含まれる成分が、胃や腸に負荷をかけていることが原因だといえるでしょう。吐き気や下痢、便秘など軽い副作用の症状が起こることがあります。
プロペシアの副作用ではない!間違いやすい症状について
プロペシアの副作用だと勘違いしやすい症状について、むくみや頭痛、一時的な脱毛が挙げられます。それぞれの症状について、プロペシアの副作用ではないといえる理由を紹介します。
むくみや頭痛
「プロペシアの副作用」として紹介されている症状に、むくみや頭痛、動悸などがあります。むくみや頭痛、動悸は、ミノキシジルが含まれるAGAの内服薬を飲んだ時に起こる副作用です。ミノキシジルが配合されている薬は血管を広げる作用があり、血行を良くして発毛促進します。
そのため、むくみや動悸、血管が拡張されて神経が圧迫されることによる頭痛などが見られます。
プロペシアは髪の毛が生え変わるサイクルを乱す原因の酵素に作用して、薄毛や抜け毛の改善を目的とした薬剤です。ミノキシジルとは異なり、血行を促進することによる副作用はありません。
プロペシアとミノキシジルはいずれもAGA改善に使用される内服薬のため、誤って紹介されているケースがありますが、副作用や薬の作用そのものに大きな違いがあります。そのため、混同しないように注意しましょう。
初期脱毛
プロペシアを服用しはじめてから薄毛や抜け毛が悪化することがありますが、AGA治療薬を使用した際には高確率で起こる症状です。AGA治療薬とは、髪が生えて健康な髪に成長した後、抜けて新しい髪に生え変わるまでのサイクルを整える作用が期待できる薬です。
そのため、寿命を迎えた髪が抜けて髪が生え変わるサイクルを正しい状態にする過程で、1度に髪が抜けて薄毛や抜け毛が進行したように感じることがあります。
薄毛や抜け毛が一気に進行したように見えると、「プロペシアの副作用では」と感じてしまいますが、髪が生え変わるサイクルを正常な状態に戻し、健康な髪を生やすためにも必要な過程であり副作用ではありません。
初期脱毛と呼ばれる症状であり、一般的には1~2ヶ月ほど、長いと3ヶ月以上になることもあるでしょう。プロペシアを服用する方は薄毛や抜け毛の悩みを持っているため、一時的に薄毛や抜け毛が進行しても見た目に大きな変化は起こりにくく、気にしすぎなくても良いといえます。
プロペシアの副作用のリスクは低い!適切に服用しよう
プロペシアは、男性ホルモンに作用する内服薬であり、高い効果が期待できるとして人気を集めています。しかし、効果には個人差があり、生活習慣が乱れていたり服用方法を間違っていたりすると十分な効果を実感できません。
また、プロペシアは副作用が起こる確率は非常に低いものの、軽度の症状が起こることがあるため、服用していて不安な場合には担当医に相談することが大切です。プロペシアについて理解を深めてから、AGA治療を受けましょう。