頭皮の乾燥は保湿でおさえよう！具体的な方法や期待できる効果を紹介
頭がかゆい、フケが出る、髪の毛がパサつく…。頭皮の乾燥によって、さまざまな悪影響が生じます。
頭皮は髪の毛に隠れて見えにくいため、ついついケアを忘れてしまいがち。しかし、頭皮の健康は髪の毛の健康を維持するために非常に重要です。
今回は頭皮の乾燥の原因と、頭皮の保湿のポイントについてご紹介します。
１．頭皮の乾燥を抑える「保湿」の重要性
（1）頭皮の乾燥が起こるメカニズム
頭皮は他の皮膚と構造としては同じですが、髪の毛がある関係上、毛穴が多いという特徴があります。
毛穴の1つ1つには、皮脂腺と呼ばれる皮脂を分泌するための器官や、汗を出す汗腺が存在するため、皮脂や汗の分泌が他の部位よりも活発であるという特徴があります。
そのため通常の皮膚よりも乾燥しにくいと思われがちですが、実際には次のような原因から、乾燥を招く場合があります。
①長時間乾燥している環境に居る場合
夏場・冬場に冷暖房が効いている部屋は、空気も乾燥しがちです。このような室内に長時間いることで、頭皮も乾燥しやすくなります。
②1日に何回もシャンプーをする
頭皮のべたつきやフケが気になるからと、1日に何回もシャンプーをしてしまうのも乾燥につながります。頭皮の乾燥を防ぐための皮脂が、シャンプーによって洗い流されてしまうためです。
③体質に合わないシャンプーを使っている
界面活性剤などが含まれるシャンプーは皮脂を洗い流す力が強く、もともと皮脂の分泌量が少ない人が用いた場合、乾燥の原因になりやすいです。
④洗髪のときに熱いお湯を使っている
温度が高すぎる（40度以上）のお湯も、頭皮の皮脂膜を溶かし、乾燥につながります。ぬるま湯などでシャンプーをするよう心がけましょう。
⑤洗髪後に髪の毛を乾かさない
ドライヤーを使わずに自然乾燥させるのも、頭皮の乾燥につながります。
熱風を当てるドライヤーのほうが乾燥しやすいように思えますが、頭皮の水分が蒸発するときに、もともとあった皮膚の角質内の水分も一緒に奪ってしまうので、乾燥しやすくなるのです。
また頭皮が濡れている状態が長く続くと雑菌が繁殖しやすくなるというデメリットもあります。
⑥ドライヤーを近くで当てすぎる
ドライヤーを使う場合も、頭皮に近づけすぎたり、長時間ドライヤーをかけすぎたりするのはNGです。適切な距離を保ってドライヤーを当てるようにしましょう。おおよそ20㎝以上が推奨されています。
参照 本田光芳 (著), 伊藤雅章 (著),木島敬二 (著),永島敬士 (著),熊澤立直 (著)『新ヘア・サイエンス 第2版』公益社団法人日本毛髪化学協会、2015年
（2）頭皮と抜け毛の関係性
頭皮が乾燥は、フケや髪の毛の乾燥につながりますが、それ自体がただちに脱毛につながるわけではありません。
ただ、乾燥によるフケや痒みによって頭をかきむしり、そこから頭皮に傷がついて炎症を起こす…といった形で、炎症などによる脱毛症につながるリスクはあります。
また、髪の毛の極度な乾燥は、大量のフケによる粃糠性脱毛症に繋がる場合もあります。
脱毛を防ぐ意味でも、頭皮の適切な保湿は重要と言えるでしょう。
２．頭皮を保湿するためのポイント
頭皮の乾燥対策と保湿のポイントを解説します。
（1）乾燥を防ぐために心がけるべきこと
①シャンプーの回数を抑え、ぬるま湯で優しく洗う
シャンプーは1日1回を目安とし、また頭皮に爪を立ててこすったりといった、必要以上の刺激を与えるような洗い方は控えるようにしましょう。
またシャワーの温度は熱いお湯を避け、35度～39度のぬるま湯で洗うようにしましょう。
また、トリートメント剤などを使用する際は毛の中ほどから毛先になるべくつけるようにし、頭皮の毛穴をふさがないように注意しましょう。
②刺激の少ないシャンプーに替える
シャンプーには様々な種類があり、アミノ酸系、高級アルコール系・石油系、石けん系などがありますが、このうち、アミノ酸系のシャンプーが比較的頭皮への刺激が低いと言われています。
個々人の体質にもよりますが、皮脂がもともと少ない人は検討してみてもよいでしょう。
③ドライヤーの温風を当てすぎない
ドライヤーで髪を乾かす際は、やや離れたところから温風を当て、頭皮に強い温風が当たらないようにしましょう。
また、ドライヤーを長時間使用することでも乾燥は進むため、事前にタオルで十分に水分をふき取ってから、ドライヤーをかけるなど、手早く髪を乾かすための工夫もしてみましょう。
（2）保湿のために心がけるべきこと
①頭皮用の化粧水やローションで保湿する
頭皮は髪の毛があるため、保湿クリームよりは化粧水、ローションが使いやすいでしょう。乾燥が強い部位を中心に、髪の毛の分け目を作って頭皮に直接塗り、分け目を少しずつずらしながら塗り進めていくと効果的に塗ることができます。
時間がない場合はスプレー式の化粧水を使うとよいでしょう。
②適切な食生活とこまめな水分補給
頭皮を乾燥から防ぐ皮脂腺の分泌には、栄養のバランスがとれた食事が重要です。亜鉛やビタミンB群などを意識しつつ、バランスの良い食事をとるようにしましょう。
また、お風呂上りであったり、乾燥した部屋にいた場合、発汗により体内の水分量も減少します。こまめな水分補給をすることも大切です。
３．頭皮環境の改善に関するご相談はウィル AGA クリニックへ
もし薄毛・脱毛症に関するお悩みがある場合は、お気軽にウィル AGAクリニックにお問い合わせください。
薄毛に悩む方が一人でも多く悩みから解放されるよう、
全力でサポートしていくことをお約束します。
